童謡「ふるさと」にも歌われるフナは、昔から里の小川の代表的な魚です。フナは、同じく小川の代表種のドジョウと同様、春になると田んぼで卵を産みます。
そのため、フナやドジョウにとって田んぼはなくてはならないゆりかごなのです。
しかし、近年では田んぼの構造が変わり、フナやドジョウが田んぼに入れないようになってしまいました。
そこで、最近ではフナやドジョウが田んぼに登れるように、小さな「魚道*」を田んぼに取り付ける取り組みが全国的に始まっています。
その取り組みを全国に先駆けて始めたのが、町内の農家の方々です。今では毎年、「魚道」のある田んぼで沢山の小さなフナが生まれています。
フナがいつまても元気に泳いでいる「ふるさと」の小川は、河内町が全国に誇れる財産です。
*「魚道」とは、魚が落差を登れるように、階段のような構造にした水路のことです。
広報かわち 2005年11月号より