今年も気がつくとあと1ヵ月。土星、木星そして火星の接近と、惑星の年とも言えた2005年のおおとりをつとめるのは、初秋からずっと西の夕空にやや低く控えめに輝いていた金星です。
12月に入ると高度と明るさを更に増し、12月9日には何と1等星の100倍に達します。この頃には、望遠鏡では純白のいかにも女神という感じです。
50倍の倍率でも半月から三日月状に段々細く、大きく変化していく様子がよくわかります。
ところで、このような明るい時には、真昼に金星が見える!と言われます。澄んだ青空の日に目に自信がある方はぜひ挑戦してみてください。
簡単な方法を一例として紹介します。
約50Cmのひもを両手でピンと伸ばした状態で右手を太陽に合わせ、そこを中心にして左手の先を回転してみてください。両手の角度はほぼ45度です。左手のどこかにかすかに光る金星を見つけたら、あなたはおそらく河内町で5番目以内の発見者です!
※天文台の公開日は12月3日(土)と17日(土)です。(写真は平成17年9月8日撮影 金星は10月30日撮影)
広報かわち 2005年11月号より