▼接近中のバーナード周期彗星
平成18年7月29日撮影 長井市にて
8月25日、太陽系が一新しました。
テレビや新聞で大きく取り上げられたのでご存知の方も多いと思いますが、長く親しまれてきた水金地火木土天海冥の9つの惑星が12個に?と騒がれたのも束の間結局、冥王星は惑星に非ず!という結論に達しました。
寂しい気持ちもありますが、正確に分類するという自然科学の立場からは、これ以外の結論はなかったでしょう。
一方で大変ホットな話題もありました。6月23日に発見された惑星がその後急速に明るくなり、8月には8等星になっています。
計算の結果、何と117年前にバーナード氏が発見した周期彗星であることがわかりました。
彗星には発見者の名前が冠せられ、大変名誉なことなのです。が・・・117年という歳月は一人の人間にとってはあまりに長く、83年前に66歳で彼は亡くなっています。
9月23日は秋分の日。北の空高くバーナード周期彗星はまだ明るさを保っています。
物寂しい季節ですが、ぜひ天文台で一見を。
※天文台の公開日は9月23日(土)と10月7日(土)・28日(土)です。
広報かわち 2006年9月号より