年度が改まり、新しい門出をされた方もそろそろ落ち着き、夜空を見上げるゆとりが出てきた頃でしょうか?
今年のゴールデンウィークの頃には月明かりもないので、ゆっくりと星空を散歩してください。
午後8時頃、南東の空、やけに明るい星(木星)がすぐ目に入ります。これから夏にかけては気流も安定し、惑星を見るには絶好の季節です。
舞台は春の大三角形(アークチュルス、デネボラ、スピカ)の中のおとめ座。木星のために星座が乱され、1等星スピカもその存在がかすむほどです。
木星が最大の惑星(地球の1,000倍以上)なら、スピカは太陽の500倍以上の巨星です。
そしておとめ座自体も全天で2番目に大きな星座です。木星のすぐ上のγ星は、実は同じ明るさの2つの星が174年で回り今年が再接近のため、あと10年位すると2つに分かれて見えてきます。農業や正義の女神とされるおとめ座。なんともスケールの大きな星座ですね。
※天文台の公開日は5月3日(土)と5月21日(土)です。
広報かわち 2005年4月号より