今月の主役は10月末に再接近する火星ですが、今回はその舞台となる牡羊座を紹介しましょう。
晩秋の代表星座ですが、隣の三角座とともに目立つ星が少なく、いつもの年なら捜すのにちょっと苦労します。しかし、今年はその火星が案内役を務めてくれます。
星座を捜す時はやはり月が邪魔しない時に限ります。10月下旬から11月下旬から11月上旬の夜8時頃、東の空を眺めてください。
火星とすばる(プレアデス星団)がすぐ目に飛び込んできます。その上に目を移すと意外と簡単に3つの星α(アルファ)・β(ベータ)・γ(ガンマ)星が見つけられびっくりします。
これが牡羊の頭部で、星座のイニシャルγをも意味します。δ(デルタ)星付近が体にあたりますが、牡羊の頭部で、星座のイニシャルγをも意味します。
δ星付近が体にあたりますが、牡羊の全体の姿は想像をたくましくするしかありません。神話では空を翔る全身金の毛でおおわれている素晴らしい羊なのですが・・・。
火星はこの舞台で12月まで西進し、その後反転、来年3月にはすばるに接近します。今から観察すると冬休みの宿題にピッタリですよ。
※天文台の公開日は11月5日(土)と26日(土)です。
広報かわち 2005年10月号より