彗星の進路予想
SW3彗星の分裂したC核(下段)とB核の最近の姿です。GWに向って急に成長していきますよ
田植え作業の忙しいこの時期なかなか空を見上げるゆとりがありませんが、今年の最も注目するイベントです。
星の名はシュワスマン・ワハマン第3彗星(SW3)。
1930年に地球に大接近し6等星で発見され、5年5カ月で太陽を回るホーキ星であることがわかりましたが、その後50年間消息不明でした。
ところが1995年、この彗星の核が分裂したために200倍以上の明るさとなり、更に76年振りに地球に大接近することがわかりました。
しかも分裂した核(7つ)がそれぞれ独立しており、最大のC核が5月12日に最接近(太陽までの7%!)することがわかりました。
明るさはC核が3等星位、B核が5等星位ですが、最接近の頃はあいにくの満月。
見つけ易いのは4月22日〜26日の8時以降、冠座の中を通過する時(5等星)と5月9日にこと座のど真ん中を通過する時(3等星)です。写真を頼りに小さな双眼鏡で東の方向を探してください。
尻尾の長さは見てのお楽しみですね。
※天文台の公開日は5月13日(土)と20日(土)です。
広報かわち 2006年4月号より