(24cm 漂鳥=秋、高山から下りて来て越冬する)
夏期は那須や日光連山に棲み、秋に平地へ下りて来ます。また、北方から移動するものもいます。樹木のまばらな林を好み、カラマツやミズナラの梢で美しい声で、「キョロン・キョロン・ツリリリー」と早朝から夕方まで囀り、高原の雰囲気を演出しています。
枯れた小枝や樹皮などで椀型の巣を作り、3〜5個の卵を産み繁殖します。冬期は明るい雑木林や民家の庭、公園などにも姿を見せます。地鳴きは「クワックワッ」。主に単独で行動し、落ち葉の下にいる冬越中の昆虫やミミズ・木の実を食べ、特に熟し落ちた柿の実は好物です。
平地で囀りが聞こえるようになると春は近いです。
写真は餌台で柿の実を食べるメスのアカハラです。オスは頭部から喉にかけて黒味のあるオリーブ褐色をしています。
広報かわち 2007年2月号より