おー手ー手 ついないで 野道を行けば・・・、そんな歌を思い出しながら澄んだ空気の田んぼ道を歩いていると、黄色に咲いたきれいな花が。それがノゲシです。
名前はケシでも、ケシ科の植物ではなく、花を見るとキク科の仲間であることに気づきます。
道端や空き地、あぜ道などで見ることができます。頭花は4月から7月頃に開き、花の大きさは2cm程で、柄には硬い腺毛があることが多いです。
茎は高さ50cmから100cm程で、茎や葉をちぎると白い汁が出るのも特徴のひとつです。
このノゲシは日本だけでなく、世界各地で見ることができます。日本には古く中国を経由して入ってきたと言われており、帰化植物の先駆け的存在といえます。
話題になることが少ないため、帰化植物であると気づく人は少ないと思います。
またノゲシの葉にはトゲがあります。同じ仲間のオニノゲシの葉にあるトゲは、触ると痛いので区別することができます。
広報かわち 2005年6月号より