まだまだ残暑が厳しいこの時期ですが、9月7日は白露、9月18日はもう中秋の名月、確実に秋の気配が忍び寄ってきています。
さて、今月の目玉は夕空のランデブーです。まず9月2日、宵の明星金星と、惑星の王者木星が大接近します。
さらに9月7日には金星のすぐ下に三日月が参加して、賑やかさが倍増します。
僅か5日間で金星と木星の間隔がかなり離れ、金星の動きの速さが実感できることでしょう。
秋の日はつるべ落としと言われるくらい、日が暮れるのが早くなります。開演時間は夕方6時40分から7時10分までの僅か30分です。方角はほぼ真西の低空ですので、なるべく障害のない場所を予め探しておくのがミソですね。
倍率の低い双眼鏡があると三天体が一度に観られ壮観です。
さらに月のすぐ右下には春の星座、おとめ座の一等星スピカが恥ずかしそうに別れを惜しむように輝いているのが見つけられると思います。
※天文台の公開日は9月3日(土)と24日(土)です。
広報かわち 2005年8月号より