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季節の橋渡し ヘルクレス座 〜巨大な逆さま星座〜

 6月21日は夏至、1年で最も昼の長い日ですが、反対に夜空は最も短い季節です。梅雨本番、この時期の晴れ間はとても貴重です。

 真っ暗な時間は午後8時半〜朝2時半までと僅か。その上、月がない時期といえば6月25日〜7月10日頃に限定されてしまいます。

 さて、その貴重な晴天の日には、真上を見上げてください。夏と春の狭間に位置する大きなヘルクレス座が、地上を見下ろしています。

 七夕の織姫星(ベガ)かんむり座の間に逆立ちした巨大なヘルクレスの姿がイメージできるでしょうか?神話では自分の犯した罪を償うため12の荒行をしたとされています。目立たないのはそのせいでしょうか?

 ヘルクレス座と言えば北の空で最大級の球状星団M13があります。宇宙の年齢137億とほぼ同じ老齢の数十万個の恒星の大集団が、なぜ若い銀河系の周りに存在するのかは未だに謎ですが、ぜひ天文台でその圧巻ぶりを実体験してください。
 
 

 ※天文台の公開日は7月2日(土)と16日(土)です。

 

広報かわち 2005年6月号より

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