暦の上では6月11日が入梅。星の世界も何かスッキリしないと思っていたら、しばらく宵の明星・金星にお目にかかっていないことに気づきます。
その金星が5月下旬、ようやく西の空に姿を現します。
今年の金星は空高く昇らず、半年間西の空で右から左へとずっと同じ高さに見えます。夏休みの宿題のヒントになったかな?
見易い高さではありませんが、西の空が見渡せる所ならさすがに金星(−4等)。明るいのですぐわかるでしょう。
さて、6月8日午後7時半、西の低空、それも男体山のすぐ上にキラッと光る星が見えます。それが金星です。
その右上にはこれが月?と思うほど細いつきがあるはずです。新月から1日半しか経っていない超極細の月は、まだ明るい西の低空にしか見られません。そのため普通は目に止まることはありませんが、この日は金星が良い目印になります。
視力に自信がない方は、小さな双眼鏡を用意してください。触ると切れそうなほど細い月をぜひ見つけてください。
※天文台の公開日は6月4日(土)と25日(土)です。
広報かわち 2005年5月号より