いよいよ待望の春休みですが、星の世界は大忙し。午後6時半には早くも星も夕空高く金星の巨光が目を引きます。
望遠鏡では30倍位でも半月状に見えます。これから6月8日の太陽面通過に向けてどんどん細く大きくなります。
3月末から4月上旬には金星のやや右下、男体山の近くには水星が見やすくなっています。
さて、3月25日には金星と火星のちょうど中間に月が割り込み、その右上にはプレアデス星団(すばる)が花を添え、とても見事な眺めとなります。
さらに金星は4月3日、プレアデス星団の一員と間違う位に接近し、これも素晴らしい光景でしょう。
金星の次に土星の輪をゆっくり楽しんだ後、東の空に目をやると今が最も明るい木星が堂々たる光輝を放っています。今年の木星は縞模様と大赤点(斑)もハッキリ見えますが10時間で自転するので天文台で見えるのは5月になります。
来月はいよいよ2大彗星の登場です。
※天文台の公開日は3月20日(土)と4月10日(土)・4月17日(土)です。
広報かわち 2004年3月号より