入梅前の貴重なこの時期、夕方8時過ぎ、南東の低空でひときわ明るい1番星が木星です。
1等星の30倍の巨光-2.5等星、5月5日に太陽と正反対の位置(衝)となり、これからが身頃。
木星独特の木目調の縞模様(だから木星?)は5cm位の望遠鏡で40倍位でも判るほどです。
地球の12倍の巨体が、たった10時間という猛スピードで自転しているために、少し潰れていることに気づくでしょう。
さて、木星は12年で太陽を1周するため、黄道十二宮星座を1年に1個ずつ渡り歩きます。
今年1年間は天秤座をうろつきますので、この星座生まれの方はぜひ捜してみてください。
木星の左下の天秤の支点α星は、実は3等星と5等星の2つの星から成ります。
見分けられた方は、河内町でも自慢できる鋭眼の持ち主です。
この天秤で量るものは善と悪。持ち主はお隣のおとめ座、アステリアという神です。
天知る、地知る、人ぞ知る。
怖い女神が地上を見降ろしていますよ〜。
※天文台の公開日は6月3日(土)と17日(土)です。
広報かわち 2006年5月号より