現在の九郷半川
白沢宿のすぐ東を、九郷半川が流れています。昔は内川とも呼んでいたところから、内川とは旧名であるようです。
西鬼怒土地改良沿革史によると「文禄年間(1592〜95)水田用水不足を補うため、西鬼怒川より堀巾9尺(約2.7m)を開き、下ケ橋(さげはし)・白沢・上岡本・中岡本上組・中岡本下組・下岡本・上平出・中平出・下平出と石井の一部すなわち、九ヶ村半の用水としたところから九郷半川とよぶようになった。」とあります。
現在、この川は白沢南の東端で二流となり、一流は和久(わぐ)板荷橋の下を通り、根古屋(ねごや)で岡本城跡の北東周辺を迂回(うかい)し、岡本小学校のすぐ東を流れ、国道四号線を横切り、下岡本方面に流れています。
もう一方の流れは、白沢南の東端で根川となり、中岡本・下岡本方面を潤し、またこの根川の分流点からは、いたるところ清水が湧き出しており、フナのつり場として戦前は子どもたちの集り場でした。
昭和60年(1985)10月20日 第189号掲載