白沢宿の榎
奥州街道宇都宮宿・白沢宿間の里程は、一口に3里と言われていました。
つまり、宇都宮と白沢の間には2ヶ所の一里塚がなくてはならないわけです。慶長17年(1612)に一里塚の制度が整備され、道筋も現在の白沢街道とほぼ同じです。
「奥州道中宿村大概帳」には、竹林・岩曽・下川俣・上川俣・海道新田・下岡本・中岡本・上岡本の道順を通ったと書かれています。宇都宮・白沢間の距離は2里28町(10.85km)とされています。
宇都宮以北の奥州街道は、宇都宮城の大手門が里程の始点で、最初の一里塚は、豊郷南小学校付近にありました。
宿村大概帳(しゅくそんたいがいちょう)の2里28町は、大手門から白沢宿本陣までの距離と思います。
写真の榎は、白沢宿入口の印と言ってもよさそうです。
平成元年(1989)6月20日 第233号掲載