不動明王尊像
本堂の脇に二間半四方(約4.55m)の、お堂が建ててあります。本尊は不動明王像で、高さ約40cm、火焔光背、右手に剣、左手に羂索(けんさく)を持った姿は古くから白沢宿の人達に親しまれてきました。江戸時代中期の創建と伝えられています。
このお堂は上岡本庄屋福田家の持仏堂として建てられたものです。福田家は江戸時代、白沢宿の脇本陣を務め、明治9年(1876)春、明治天皇東北御巡幸の際当家にて御休息されましたが、なくなり、現在はこの持仏堂と墓所、また古文書に見られるのみで、当家を知る人は数少なくなりました。
明星院境内に、持仏堂が建てられたについては、明星院が下田原より当地に移転の際、福田家の協力があったことによるものと考えられます。
昭和61年(1986)6月20日 第197号掲載