上杉家参勤交代絵巻より
江戸時代、参勤交代で白沢宿を通る奥州米沢の藩主、上杉家は大名の中でも名門でした。
先祖は越後の上杉謙信、二代景勝は豊臣家の信用厚く五大老の一人となり、会津120万石を賜(たまわ)りましたが、その後関ヶ原の合戦に石田三成にくみしたため、米沢30万石(4万5000t)に格下げとなりました。
先祖謙信の母は「毘沙門天」を深く信仰しておりましたので、これを旗印としている家柄でもありました。
白沢宿本陣宇加地家とは、先祖が共に越後の出身で深い関係にあったため、極めて好意を寄せられ、参勤交代の途中には必ず、当家を定宿としていました。
昭和59年(1984)1月20日 第168号掲載