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白沢宿今昔(49) 真言宗明星院(1)-下田原より移る-

明星院本堂

 江戸時代初期における、白沢宿の始まりやその後の発展に深い関係にあるのが明星院です。正式には真言宗智山派龍池山明星院駄都寺といいます。

 

 開山500年記念碑によると、

 

「当山は地蔵菩薩を本尊として文明10年(1478)8月、長弘和尚により下田原に開かれ、その後江戸時代に入り現在地に移りました。白沢宿の繁栄と共に寺は隆盛をきわめ、安永7年(1778)12月、現本堂が再建され、明治に入り無住寺となりましたが、大正3年(1914)8月、本山より石本隆豪僧正住職となり、昭和3年(1928)本堂屋根替、庫裡改築等、今日に至っております。」

 

 

 

 また、上岡本庄屋福田家文書には、「田原村竜池山明星院と申す真言宗寺あり、当所の境界を改め田原よりの移住者を入れ間の宿となし、この頃書き上げ申し候」とあります。

 

 現在、下田原地内には明星院跡地とか、白沢窪とよばれる地があり、また東北新幹線建設地より、寺院跡らしきものが発掘されるなど、明星院跡地については、今後の調査研究を待つところがあります。

 

昭和61年(1986)1月20日 第192号掲載

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