2012/5/13
今年は、1912年(明治45年)に、白瀬陸軍中尉の率いる「白瀬隊」が日本人として初めて南極に足を踏み入れてから丁度100年目にあたります。
そのタイミングを捉えてミークの会では、5月13日(日)、講師に国立極地研究所生物圏研究グループの伊村智教授をお招きして講演会を開催しました。
南極は、1年中3,000m以上の厚さの氷に覆われています。
その氷を深く掘り下げ、その氷床(アイスコア)に含まれる空気を分析すると65万年前からの地球の気候や環境変動の様子が解ります。
こうして産業革命以降の化石燃料の燃焼による大気中のCO2濃度上昇が気温の上昇を引き起こしていることが証明されたのです。
又、当日の参加者一人ひとりに配られた数十万年前の氷片に水を入れるとピチピチと氷から泡が出ている様子を見ながら、この泡は数十万年前の空気であることを教えられ、お酒の好きな方には、「この氷のオンザロックは又格別!」と興味ある南極の話に魅せられていました。
地域情報紙かわち 第32号
(平成24年7月発行)より