「御用川」
構内を流れる御用川(大きな鯉が沢山生息しています)
構内にある水神宮
当社(王子マテリア株式会社日光工場)の敷地内には御用川が流れています。
紙の製造には多<の水を必要とするため、当社はこの川の水を使わせていただいて紙の製造を行っています。
御用川の歴史を紐解くと、始まりは江戸時代に宇都宮藩主の本多正純が宇都宮藩へ上河内町から御用米や材木を運ぶために作ったのがこの人工河川です。
上流は上河内町の西鬼怒川から分水して、旧河内町を縦断し、下流は宇都宮市中心部の一級河川田川に流れ込んでいます。
この川は江戸時代から明治に至る近年まで幾度となく洪水に見舞われ、何代にも渉る祖先の血と汗と涙の賜物でもあります。
それに感謝すべく、当工場内には満々と水をたたえた専用水路脇に水神宮の詞が祭られています。
また毎年5月には、工場から約15km上流にある逆木水神神社にて、水利関係者を招いて礼祭がおこなわれ、水利の無事を祈っています。
(工場長 河田克哉)
地域情報紙かわち 第68号
(令和元年10月発行)より