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27.蜜興寺(みっこうじ)跡

蜜興寺は康平(こうへい)年間(1058~1063)宇都宮宗円(そうえん)が宇都宮城築の時、城の鬼門除( きもんよ)けとして作られた、坊舎12坊の大伽藍(だいがらん)でしたが、宇都宮21代城主広綱(ひろつな)が宇都宮に移して「能延寺(のうのべてら)」と改称に及んで衰退(すいたい)しました。

現在堂には、法眼真慶(ほうがんしんけい)1385(至徳(しとく)2)年作の伝薬師如来坐像が安置されています。

木造如来坐像(伝楽師如来座像)

 

仏像は、下田原にあった真言宗密興寺[みっこうじ]の本尊として、南北朝時代の至徳2(1385)年に製作された如来坐像と伝えられます。

 

螺髪の上に天冠台があるので、東部に宝冠をいただいていたと思われます。

 

また、禅定印[ぜんじょういん]を結ぶ手首先と光背は他像からの転用で、玉眼は後代にはめ込まれたものと思われます。

 

地元では、薬師さまと呼んでおります。

 

木彫の坐像で像高70cmで蓮弁の台座(70cm)の上に温容をのせている。

 

頭部内には「蜜興寺本尊 広隆寺大仏師大蔵卿法眼真慶作至徳2年10月8日」とある。

 

【平成8年1月16日 県指定】

宇都宮文化財マップ・河内ふるさと探訪より

 

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