逆面自治会は河内地域の北西部に位置し、田んぼと里山の緑豊かな農村地帯です。
この地区ではフクロウの生息する健全な生態系の保全・復元をテーマとして、生き物との共存をめざす誇れる里づくりに取組んでいます。
そもそも逆面の地名の由来は、奈良時代に遡り、下野薬師寺に別当として流配となった時の太政大臣法王弓削道鏡がこの地を訪れ、水を求めてのぞいた井泉で顔(面)が逆さに映ったことから「逆面」の名が付いたと伝っています。
江戸時代天保の頃、逆さに映ると寿命が一年しか無いとのことを忌みきらい、井を埋めて塚となし、現在の逆井戸(さかさいど)となったそうです。
またこの地は古くから「七弁天八廟所の地」とも言われ、ダイダラボッチ伝説や怪力童子の話をはじめ、逆面周防守奮戦記などと昔話の多い里であるとともに、祭り行事の多い里でもあります。
八月の盆に奉納される獅子舞と「風祭り」に五穀豊穣と地区内安全を祈っての獅子舞は代表的な祭りです。
行事としては大般若教典全六百巻の転読会形式での風入れ「お大般若」は自治会行事として特異性のあるものだと思います。
その他に子供達を中心とした「ドンドン焼き」や高齢者を対象とした「にこにこ会」もあります。
この「にこにこ会」は、年老いても生き生きとした姿で、多くの人と交流し、寝こまない介護予防教室として始められた活動ですが、今年からは修理された観音堂に集い、絶えかけていた念仏講を再興しながら、伝統文化の継承にも一役かっています。
その他多くの祭り・行事・活動をとおして、逆面に住んで良かったと思えるような自治会づくりを目指しています。
機会がありましたら、逆面の里を訪ねてみて下さい。
地域情報紙かわち 第11号
(平成21年1月21日発行)より