和久自治会は中岡本町にあり、市民センターや古里中学校北隣に位置していて、現在109戸の自治会ですが、その戸数が少しずつ増えている自治会です。
古く江戸時代から明治時代初期の頃には、白沢と和久の一部が上岡本と言われていた所で、以前は奈坪や図書館辺りも含まれていて、南は根小屋堺、北は白沢堺、東は鬼怒川の堤防まで含まれるかなり広い地域でした。
岡本と言う地名の通り、和久には岡本氏(岡本信濃守冨高)のご子孫が今も健在で、室町時代から続くかやぶき屋根の母屋や、四つ足の門を守っています。
自宅の南側には岡本刑部跡(通称お城稲荷)があり、ここが岡本城の始まりの場所です。
そしてこのお稲荷様は京都の伏見稲荷より「正一位稲荷大明神」の位を貰っています。
また東側の鬼怒川堤防にある長い桜づつみは、桜が満開の時期には人、人、人で大変賑やかになります。
東には鬼怒川の広大な景色が、西側は整備されて広々とした水田が広がり、ふだんからここを眺めながら散策する人々が絶えません。
このような歴史ある場所と、心からくつろげる桜づつみに、一度足を運んでみては如何でしょうか。
地域情報紙かわち 第75号
(令和3年7月発行)より