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42.叶谷(かのうや)自治会

当自治会は河内地区の最西に位置しています。

昔は笠松山(現在はゴルフ場)と称した丘陵の裾野に広がる20戸足らずの集落で、山手線のように田圃がぐるりと市道に囲まれている所です。

 

自治会には、近世以前の創建と伝えられている熊野神社があり、本殿は市の有形文化財に指定されています。

 

半世紀ほどタイムスリップしますが、つい昨日のように鮮明に思い浮かぶことがあります。

当時は熊野神社が集会所でした。

集会の酒の肴は三個百円だった鯖の缶詰一個ずつが定番で、村人の半数以上の方が一升級の酒豪でした。

 

そこには祭りとお酒の大好きな村人の集まりがあり、子どもたちも楽しみにしている祭りがありました。

 

祭礼当日は笛や太鼓はもちろんのこと、源太踊りが終わらないうちに樽を持ち出して八木節音頭が始まったり、一日中笑いの絶えない賑やかさでした。

 

現在は当番制で準備をし、11月23日に祭礼を行って五穀豊穣の祈願をします。

 

自治会活動は大半が奉仕作業で、年4回ほど神社周辺を中心に、立木の伐採・雑草の刈り取り等をしています。

いかなる作業でも精力的に協力する団結力と絆の深さが、当自治会の一番の自慢です。

 

地域情報紙かわち 第20号

(平成22年7月発行)より

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