2024/1/14
申内地域には、一部住民が保存している「天棚」がありますが、最後に組み立てたのは昭和63年でした。
その後解体して保管されていたのですが、鹿沼在住の彫り物師黒崎孝雄氏などからの調査依頼を受け、申内環境保全会(会長 落合一男)が関係者の皆さんの承諾を得て調査をお願いしました。
1月13・14日の組立・解体作業には、県内は勿論、長野県・埼玉県などからも愛好家が訪れ、共に作業を担ってくださいました。
黒崎氏の調査報告書によると、現在の群馬県伊勢崎市の彫り物師 弥勒寺音八作であること。
寛永元(1848)年から寛永6(1853)年にかけて製作されたこと。
そして、天棚には珍しく天井画がついており、大変貴重なことがわかりました。
今後は、この貴重な天棚を建屋内での保管と活用を地域の皆さんと一緒に取り組んでいければ幸いです。
最後になりますが、宇都宮市文化課・河内地区まちづくり協議会等多くの皆さまにお世話になり、調査が無事終了することができました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
【申内環境保全会】
地域情報紙かわち 第86号
(令和6年4月発行)より